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妊娠中の方へ

出産前

初診・カウンセリング

まず、ご来院いただきましたら、これまでの病歴や妊娠・出産の経験を丁寧に確認し、お母さんと赤ちゃんの健康を守るために最善の方針を一緒に決めていきます。ご不安なことや気になることがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。安心して妊娠生活をお過ごしいただけるよう、私たちは全力でサポートいたします。
また、前回のお産が大変だった方や流産・早産の経験があり、ご心配やお悩みをお持ちの方には、じっくりとお話しする時間を設けたカウンセリングもご用意しておりますので、ぜひご利用ください。

カウンセリング風景写真

パーソナル妊婦健診

妊婦健診は、母児に重大な合併症の起こさないためには必要不可欠なものです。血圧や体重測定はもちろんのこと、バランスの取れた食事による適切な体重増加、腟内環境の確認、胎児のチェック、子宮の出口の長さなど、様々なことを確認しながら母児ともに安全な出産への準備を進めていきます。

妊婦健診の頻度は、妊娠の進行に伴い変わります。通常のスケジュールは以下の通りです。

検診イラスト
  • 妊娠初期(~11週): 1~2週間に1回
  • 妊娠12週~23週: 4週間に1回
  • 妊娠24週~35週: 2週間に1回
  • 妊娠36週以降: 1週間に1回
  • 予定日を過ぎた場合: 1週間に2回

毎回行う検査項目

  1. 血圧測定: 妊娠高血圧症候群の早期発見のために行います。
  2. 尿検査: 尿中の糖とタンパクの有無をチェックします。
  3. 体重測定: 適正な体重増加を確認します。

週数ごとの検査項目

妊娠初期(~11週頃)

  1. 経膣超音波検査: 子宮内での妊娠の確認、胎芽の計測、心拍の確認を行い、予定日を決めます。
  2. 血液検査: 血液型、貧血、感染症(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIVなど)の確認を行います。
  3. 子宮頸がん検査: 子宮頸部の細胞を検査します。
  4. 腟肛門の細菌検査、クラミジア、淋菌検査:早産や胎児感染の原因を早期に発見し場合によっては抗生剤治療を行います。

妊娠12週~23週

  1. 経腹超音波検査: 赤ちゃんの心拍や成長具合、子宮や胎盤の状態を確認します。
  2. 経腟超音波検査:子宮の出口の長さを測って流産や早産の危険性を早期に発見します。
  3. ドップラー法による心拍確認: 母体の腹部にドップラーを当てて赤ちゃんの心拍を確認します。
  4. 胎児スクリーニング検査:胎児の異常を出産前に早期に発見し適切に管理します。

妊娠24週~35週

  1. 血液検査: 貧血検査、妊娠糖尿病のスクリーニングを行います。
  2. B群溶血性レンサ球菌検査: 出産時の感染リスクを防ぐための検査。
  3. GCT検査: 妊娠糖尿病のスクリーニング検査として50gグルコースチャレンジテストを行います。
  4. 経腹超音波検査: 赤ちゃんの成長と位置、羊水量、胎盤の位置などを詳細に確認します。
  5. 経腟超音波検査:子宮の出口の長さを測って流産や早産の危険性を早期に発見します。
  6. 胎児スクリーニング検査:胎児の異常を出産前に早期に発見し適切に管理します。

36週以降

  1. NST(ノンストレステスト): 赤ちゃんの心拍数と子宮の収縮をモニタリングし、健康状態を確認します。
  2. 血液検査: 貧血の有無を確認します。
  3. 経腹超音波検査: 赤ちゃんの位置、成長、羊水量などを再確認します。

出生前診断

出生前診断とは、妊娠中にお腹の赤ちゃんの健康状態や異常の有無を調べるために行われる検査です。この検査を受けることで、赤ちゃんに何らかの病気や異常がある場合、適切な治療や準備を早期に行うことができる場合があります。一方で、赤ちゃんが先天的異常をもって生まれる割合は3~5%でおそらく多くの人が抱いている感覚よりも高いのではないでしょうか。また、出生前検査では先天的異常のすべてが分かるわけではありません。半分ほどは分からないというのが現状です。逆に分かってしまうことで妊娠期間中検査を受けることでご両親にとって大きなストレスとなる場合もあります。したがって検査を受ける前には、検査の目的やリスク、検査の限界を理解することが重要です。また、結果に対しどう対処するかを事前に考え、精神的にも準備を整えておくことも非常に大切です。検査をご希望の方やご検討されている方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

当院では、母体血清マーカー検査(クアトロ検査)、胎児超音波検査、羊水検査を行っております。
大きく分けて、確定的検査と非確定的検査の2種類があります。

非確定的検査

胎児超音波検査(スクリーニング検査含む)

超音波スクリーニングと言われたりもする検査です。妊娠中に行う超音波検査で、胎児の全身を詳しく見ることで心臓や脳、骨、内臓などの異常を調べます。

母体血清マーカー検査(クアトロ検査)

染色体異常と開放性神経管を調べる検査です。赤ちゃんへのリスクはありません。妊娠15~20週に母体の血液を採取し、特定の物質のバランスを調べて異常の可能性を評価します。

対象疾患
ダウン症(21トリソミー)、18トリソミー、開放性神経管奇形
特徴
非確定的検査なので陽性の場合は確定的検査が必要となります。

コンバインド検査

染色体異常を調べる検査です。妊娠11~13週に行われる超音波検査で首の後ろのむくみ(NT)などのマーカーを計測し、必要に応じて血液検査を組み合わせることで精度を高めます。今後行っていく予定です。

対象疾患
ダウン症(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミー
特徴
超音波検査の計測には専門的な技術が必要です。赤ちゃんへのリスクはありません。非確定的検査なので陽性の場合は確定的検査が必要となります。

確定的検査

羊水検査

妊娠15週以降に羊水を採取し、胎児の染色体や遺伝子を詳しく調べる検査です。

対象疾患
ほぼすべての染色体異常
特徴
非常に高い精度で確定診断が可能ですが、流産のリスクがあります(約0.3%)。

絨毛検査

妊娠11~15週に絨毛細胞を採取し、胎児の染色体や遺伝子を調べる検査です。当院では行っておりません。

対象疾患
ほぼすべての染色体異常
特徴
高い精度で確定診断が可能ですが、流産のリスクがあります(約1%)。

4Dエコー

4Dエコーは、超音波技術を使ってお腹の中の赤ちゃんをリアルタイムで立体的に映し出す最先端の検査方法です。4Dとは「4次元」の略で、縦・横・奥行きに時間の要素を加えたもので、動きや表情を動画として確認できます。これにより、赤ちゃんのあくびや指しゃぶりなどの動作をリアルタイムで見ることができます。一部、診療日で対応できない曜日がございます。

4Dエコーとは

4Dエコー写真

4Dエコーを行う最適な時期

4Dエコーはいつでもで行うことができますが、特に以下の時期が適しています。

妊娠10~19週
赤ちゃんの全身が確認でき、あくびや指しゃぶりの様子を観察できます。
妊娠20~23週
赤ちゃんが活発に動く時期で、全身の様子や様々な仕草を見られます。
妊娠24~27週
赤ちゃんの表情がわかるようになり、笑ったり、しかめっ面をしたりする様子を見られます。
妊娠28~32週
顔の表情がはっきり見える時期で、誰に似ているかなども確認できます。

検査時間と費用

検査時間
妊婦健診のエコーの時に、2Dエコーと一緒に行えます。
費用
特段設けておりません。

4Dエコーを行う際の注意点

4Dエコーは、赤ちゃんの顔や動きをリアルタイムで見ることができる素晴らしい技術です。
赤ちゃんの成長や表情を確認することで、妊娠中から親子の絆を深め、安心感を得ることができます。また、お父さんや上のお子様と一緒にご覧いただけます。
ご不明な点やご質問がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

バースプラン

バースプランは、あなたの一生に数回しかない大切な出産をより安心して、より満足にできるように、作っていただくものです。当院では患者さんのご希望をスタッフ一同共有し、極力ご希望に添いながら安心で安全なお産にできるよう精一杯サポートさせていただきます。

バースプランに書くこと

基本的にご希望やご不安なことを自由にお書きください。一緒に理想の出産のやり方を作っていきましょう。

バースプランの作成時期

当院では、妊娠30週頃の妊婦健診の際にバースプランの用紙をお渡ししています。記入後、次の健診時に助産師にお渡しください。あなたのプランをもとに一緒に理想のお産の形を作っていきましょう。

大切なポイント

当院では極力患者さんのご希望に添えるよう努めることをお約束いたします。一方で、安全なお産が第一であるという考えに基づきバースプランに書かれたご希望をすべて実現することは難しい場合があります。しかし、できる限りご希望を尊重することが私たちの使命ですので母子の健康を最優先にしながら精一杯サポートさせていただきます。

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里帰り出産について

里帰り出産とは、妊娠後期に実家などの慣れ親しんだ場所に帰省し、地元の病院やクリニックで出産を行う方法です。 この方法は、妊婦さんが安心して出産を迎えるための多くのメリットがあり当院では積極的に里帰り希望の方を受け入れております。

  • ご希望される方は、web予約よりお気軽にご予約ください。

  • 里帰り出産を希望した時点で1回目のご予約をお願いしております。
    いままでのご病気や妊娠歴を確認させていただきます。

  • 妊娠36週0日までに2回目の受診をお願いいたします。

  • 過去に帝王切開や子宮手術を受けた方は、妊娠34週6日までに2回目の受診をお願いします。

※大変心苦しいのですが双子の方は当院でお産をお受けすることができません。
母体の多量出血のリスクと新生児搬送の頻度が高く母児分離となってしまう可能性があるからです。

※合併症のある方は、お受けできない場合もございますがまずはお気軽にご相談ください。

費用

出産費用

入院日数、深夜や休日の出産、分娩難易度などにより金額は変動する場合があります。

日数 費用
(全室個室)
正常分娩 6日間の場合 50万円~
帝王切開 8日間の場合 50万円~

無痛分娩

出産費用とは別にかかる費用です。

費用
事前申し込み
(日勤)
10万~12万円
事前申し込み
(夜間・休日)
12~14万円
緊急
(日勤)
12~14万円
緊急
(夜間・休日)
15万円

出産育児一時金直接支払制度について

出産育児一時金は、出産される方が加入している医療保険から、1人につき50万円が支給される制度です。
当院では、直接支払制度に対応しており、手続きは当院が代行いたします。
これにより、出産費用のうち50万円を超える部分のみを、退院時に当院の会計窓口にてお支払いいただくことになります。

出産応援金給付金と
子育て応援給付金について

妊娠中や子育てを安心して進めていただくために、自治体が助成している制度があります。
これらの給付金を受け取るには申請が必要ですので、詳しい情報はお住まいの自治体のホームページをご確認ください。
不明な点がございましたら、当院スタッフまでお気軽にお尋ねください。

赤ちゃんにかかる費用

費用
聴力検査

※公費助成が受けられる場合があります・各自治体にお問い合わせください。

5,000円
ビタミンK2シロップ(全13回) 3,850円
脊髄性筋萎縮症検査・重症複合免疫不全症検査(ご希望の方)

※公費助成が受けられる場合があります・各自治体にお問い合わせください。

6,600円
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